【東工大編入】単位認定結果
はじめに
皆さんどうですか,よろしくやってますか?
この手の記事は過去にも存在するとは思いますし,実際とてもお世話になりましたが,ちょくちょく情報が変わるので定期的に誰かがやる必要があると思います.のでやります.
この記事は2020/5/14に書かれていて,コロナの影響でかなりメチャクチャなことになっているので,時期とかの情報はあまり役に立たないかと思います.
注意:この記事は卒業の可否に関する話が含まれますが情報の正しさ(新しさ)を保証しません.今後要件とか変わるかもしれませんので自己責任で.
東工大の単位の仕組み
ここで単位認定の仕組みの話. この記事を読む人は編入したい人だと思うのでそこまで理解する必要はないと思います.まずは勉強してね.
学修案内というのがあって,卒業要件や卒業に関わってきます.そのため,編入したらこれを頭に叩き込む必要があります(学習案内は年度によって異なり,2020年に3年次編入なら3年の入学年である2018年のものが適用される).
編入前から知っておく必要はあんまりないです(系の志望に多少関わるので後で記事にするかもしれませんが).
ここで細かい話を抜きに単位認定に関わる部分をまとめると,
- 研究室配属(3年次終了まで)に必要な単位は110単位
- 編入生は年48単位しか取れない
- →最低でも62単位の認定がないと強制留年
- それとは別に科目毎に必要な単位がある
- 専門科目に必要な単位数などは系ごとに異なる
これがいわゆる留年するか否かの仕組みです.三年次に編入する学生はこれを満たすために,傾向として内部生よりも厳しいスケジュールを組む必要があります.理学院や数理・計算科学系が二年次編入という記載が意味するのは正確には専門科目の単位認定が行われないということっぽいです.
このように,三年次編入でも専攻を変えると留年の可能性が高くなるのは,系ごとに専門科目について独自の要件が定められているためです(厳しさもそれぞれ).
自分は電気電子→情報工学系だったので,場合によっては強制留年の可能性もありました.
それから,他系の科目を取るのは可能ですが,自分の系の専門科目の要件を満たせる範囲でという制約条件がつくので系の選び方は重要です.
単位認定結果
区分 | 科目 | 単位 |
---|---|---|
文系教養科目 | 文系教養科目(100番台選択必修) | 3 |
文系教養科目(100番台選択必修) | 4 | |
文系教養科目(100番台選択必修) | 2 | |
英語科目 | 英語第一~第八 | 8 |
第二外国語 | ドイツ語初級1~4 | 4 |
ウェルネス科目 | ウェルネス実習 | 1 |
生涯ウェルネス | 1 | |
理工系教養科目 | 微分積分第一・演習 | 2 |
線形代数学第一・演習 | 2 | |
力学基礎1,2 | 2 | |
電磁気学基礎1,2 | 2 | |
無機化学基礎 | 1 | |
有機化学基礎 | 1 | |
量子化学基礎 | 1 | |
化学熱力学基礎 | 1 | |
微分積分学第二 | 2 | |
線形代数学第二 | 2 | |
物理学演習第二 | 1 | |
コンピュータ・サイエンス第一,第二 | 2 | |
専門科目(情報工学系) | 情報工学系 | (22) |
確率論・統計学 | 2 | |
論理回路理論 | 2 | |
アセンブリ言語 | 2 | |
コンピュータ論理設計 | 3 | |
システム制御 | 2 | |
数値計算法 | 2 | |
システム解析 | 2 | |
動的システム | 2 | |
問題解決と意思決定 | 2 | |
手続き型プログラミング基礎 | 3 | |
専門科目(他系) | (7) | |
通信理論(情報通信) | 2 | |
離散時間システム | 1 | |
熱力学(機械) | 2 | |
計算機論理設計(情報通信) | 2 | |
合計 | 71 |
専門科目の認定が不安でしたが,制御工学の科目が情報工学系でもそれなりに開講されていたので必要最低限の単位が認定されました. という訳で強制留年は免れました.
以下,推測を多分に含みます.
教養科目とか
上の表で太字で書いているものはおそらく合格した時点で自動的に認定される科目です.ちなみに全部必修です.必修は他にも生命科学基礎第一1,2など幾つかあります(こいつのせいで受けたい講義が受けられないなどがある).
これは予想ですが,おそらく編入試験というのは理工系教養科目の単位認定するに値する成績であるかを評価するために行っている(という体)ため化学が試験科目に入っているのだと思います(特別入試は分からん).
細かい補足をすると,第二外国語を通年で取ると4単位に,体育を1年やるとウェルネスが2単位認定される傾向があるようです.また,電磁気科目,線形代数,解析学などを高専でやっていると,線形代数学第二や微分積分学第二のような理工系教養科目として反映されるっぽいです(認定に使われた単位というのが載っていて,対応するのがこの辺しか無い.編入試験の結果で決まるという噂は少なくとも今年に関しては怪しいです).
単位認定の上限が一応決まってます. https://www.titech.ac.jp/enrolled/life/pdf/Hennyusei.pdf
専門科目
専門科目の認定は各系ごとに系主任によって行われます.系によって文化が違っていて,例年情報工学系では単位認定の交渉があります(今年はコロナの影響で決定済みのものが4/1日にメールで通知されました)が,系によっては認定結果のみ通知される場合もあるようです.基本的に,高専での1単位分が東工大で1単位分に相当するようです.
この画像では,手続き型プログラミング基礎3単位を認めるために,高専の単位4単位が消費されています.一度認定に使われた単位を他所で使い回すことはできないので,交渉が可能であればどの単位と交換するか戦略を考える必要があります.また,科目名が同じでも内容が大きく乖離していると認められないのでシラバスを照らし合わせて吟味しましょう.
また,特に専攻を変える場合ですが,他系の専門科目に似たような科目がある場合,単位認定の申請を行うことができます(これは,自分でやらないと駄目です).
【2020/5/16追記】申し訳ありません,ワザップでした.どうやら他系の専門科目の認定は系主任が認めた場合のみ申請できるようです.必ず志望先の系の情報を確認してください.
結構時間がかかるらしく,今年は5/14に郵送されました.9単位分申請しましたが,名前が同じでも内容が微妙に違う単位が2単位あり,これは認定されませんでした(といっても申請することにペナルティはないのでちょっと違うくらいならやったほうが良いと思います).
おわりに
いかかでしたか?
今後の記事ですが成績開示結果,入学してからの所感などを予定しています.
それでは皆さんやっていきましょう.