水々な湯のやつ

編入JKのやつ

国際会議に初めて参加したやつ

CIBCB2022というバイオインフォ系の国際会議に行きました.

初の海外出張,自分でパスポート取ってから海外行くのは初めてだったので個人的記録 どうでもいいことしか書かない 国際会議というより初めて海外に行った記録ですね*1

 開催期間: 2022/8/15-2022/8/17

 8/13 18:00成田発,8/18 16:00成田着

 成田空港↔Vancouver International Airport(入国)↔Ottawa International Airport

カナダはオンタリオ州オタワ

PFN夏インターンとダブルブッキングしてしまったが休んで出張

その分期間が短くなるので頑張らないといけない

カナダ

  • 北米って感じだった
    • ほぼアメリカ(行ったことないが一般的な日本人がアメリカと言って想像するあの感じ)
  • そんなに治安悪くない
  • 意地でもフランス語英語二ヶ国語併記するぞという意思
  • geoguessrで見た!って感じのアノ標識など

ARRÊT STOP まさにカナダ

  • 移動はUber中心
  • お金
    • 現金はあんまり使わない 基本クレカ
    • ラボスはお釣りをチップにするという戦法を取ってた

    • 結局500CAD→300CADくらいになった 何となく家に持ち帰ってしまった*2

    • 物価
      • ちょっと高い アメリカほどではない
      • 自販機の500mLコーラが$3.5
  • トイレ
    • トイレットペーパー流していいらしいが流れる力が弱い
    • 初手詰まらせて寮(大学寮に泊まった)のリネン室に置いてあったスッポンを使う羽目になった
  • エアコン
    • 外は温かいがどこもエアコンがガンガン効いていて寒い 上着必須

オタワ大学

  • でかい!高い!広い!Universityって感じがした
  • 寮が20階建てなのでもう凄い
  • ゴミ箱が設置されてるの偉い
  • キャンパスマップが謎で延々キャンパスを彷徨う回
  • 生協みたいなところ
  • usedな教科書が売ってる→良い話
  • Ottawaってデカデカと書かれてる服がたくさん置いてある アパレルショップみたいな感じ

オタワ大学
生協みたいなところにアパレルショップみたいなのがあった

学会

  • 1日目の午前(発表)と2日目のみ参加
  • そもCIBCB https://cmte.ieee.org/cis-bbtc/cibcb2022/
  • CADDっぽいことやってたり,ゲノム解析をしていたり,医療情報っぽいことやってたりなど
  • コーヒーブレイクって言って10時くらいにコーヒーとパンとかが出てきてええやんってなった
  • シングルセッション
    • 大学の講堂の一室で行われていた
  • 発表 13分 質問 2分
    • 発表を自分のPCでできないタイプの設定でpdfを移さなきゃいけない感じだったが,USBをもってなくて焦った(ラボスに借りた)
    • 発表原稿覚えてないのでアホらしいけど自分のPCガン見しながら発表するという方法で乗り切った(そこまでして多少原稿すっ飛ばした)
      • 英語力? そもそも日本語ですら発表は苦手なので乗り切っただけでもという感じではある
    • 質疑は聞き取れなかったらどうしようという感じだったが,無難な質問が来て終わった
    • ノルマは発表を無事にすることなのでまあ良い
  • バンケットとかランチとかで英語を話すがまあ何言ってるか分からんし何話したら良いか分からんしで頑張らないとなーという気持ちになった
    • ヴィーガンが珍しくなくてへ〜という感じだった
    • 近くで話してた人は宗教上なのか何なのか分からないけど魚は肉じゃないって言って食べてた*3

バンケット

COVID-19

  • カナダのランダムスクリーニングテストに当選してしまった
    • Complete your mandatory COVID-19 testというタイトルでメールが来る
      • ここで登録して必要情報を登録→予約とかは不要で直接行ってドラッグストアでこういうのやれって言われたんだけど〜って言えば対応してもらえる
    • カナダは入国前の検査は不要だが入国者に対してランダム検査している
    • 行かないと罰金だよと怖いことが書いてあるので翌日行った

    • 2022/7/19以降から再開してたらしい

    • 帰国前のPCRも同時に受けることに……
  • 帰国前PCR
    • ↑でPCR受けてたけど予約していたので2日連続PCRという事態に
  • 空港から出るとマスクしてない人は体感9割
    • まあ自分はずっとマスクしてた

ランダムスクリーニングテストを受ける図

その他

  • カナダ着いて初日にイヤホン (beats fit pro) なくした 悲しい
  • JALマスターカードが使えなかった なんで?→期限切れやんけ!
  • あかぎれで指が最悪なことになって手を洗ったり指を曲げるのがしんどかった 帰国して薬塗ったら一瞬で治った
  • オタワからバンクーバーに行く時チケット紛失した すぐに再発行してもらえたので何ともならなかったけど後ろポケットに大事なものを入れるのはやめたほうが良い
  • 長時間フライト,眠くて何もできないが深い睡眠には絶対に至らないという状態が永遠に続くので大変ですね
  • フライト中に天冥の標を読破した 面白いので読みましょう
  • お土産は適当に選ぶと無駄に高い割に、入れ物に対して内容物が少ないボを買ってしまうので気をつけようと思った

amzn.to

*1:グアムに行ったことがあるが自我が生じる前

*2:円安のときに替えればと思ったが大した額ではない

*3:ウイグル自治区出身でカナダに住んでるらしい

東工大編入してから一年経ったやつ

編入してから一年経ったのであったことをざっくばらんに書き散らそうと思う。

有益なことは何も書いてありません。

年をとったのか、人との会話が極端に減ったことで記憶を顧みなる機会がなくなったからなのか知りませんが、最近記憶が怪しい。これもTwitterを見ながら何があったのか思い出して書いてる。

研究室はバイオインフォマティクスをやってるところにしました。単純に興味があった、既に関わりのある教員の研究室だったというのもありますが、博士課程を目指すにあたってどのような研究室に配属するのが良さそうか吟味した結果です。まあ、博士課程に行けるか能力的にも金銭的にもまだわからないですが、何となく楽観的に見ています。今気にしても仕方がないので。

それから、2020年はコ■ナの影響で全てが混沌に帰したということで、良い事も悪い事もありました。 研究室をすずかけ台にするという選択は、平常時ならばできなかったと思います。また、有り余った時間を学内外問わない形で勉学につぎ込めたのもオンラインだったからだと思います。

一方で、長期休暇中に遠出をして気分を発散するのも難しく、メンタルに不調をきたしやすかった気がする。

4月頃

まず一番の懸念であった、単位認定失敗による留年確定を回避したことに安心していたらしい。しかし、4月に入っても今後どうなるのか全く分からなかったのに加えて、不確定情報を無責任に放流する人のリテラシに呆れるなど、とにかく先行きが不安でストレスが重なっていた。一日一日がとても長くて、学生証の配布が遅れるならその分の授業料払うのはおかしい!とか、そういうどうにもならないことに関して怒り散らしてた。でも結局授業料は免除になったらしい。あとは奨学金の申請をしたいのに窓口がどうなってるのか分からないとか、そういうタダでさえ辛い書類関連が更に厄介になっていたことでかなり疲弊していた。

そんな状況で、その時はそういう認識ではなかったけど、中学の友人に助けを求めていた。遠隔でゲームしたり、引っ越すまでの間家に滞在してもらったりした。今思うと、自分というものを見つめ直す機会を得るためのターニングポイントだったと思う。

それ以降

ここをメインで書くつもりだったけど、力尽きたので適当。

夏休みもメンタルが死んでましたが、突発的に箱根に行ってみたり、気分が上向いているときは同期の編入生と江ノ島〜鎌倉行ったり、カンボジア料理食べに行ったりした。でもコロナじゃなかったらもっと色々できたよな……

中学の友人とのコネクションが復活するなどしてよかった。最近は人並みに遊ぶということを覚え始めました。

講義

今年の目標として、どの講義もそれなりに頑張ることを目標としてました。他の人がどのくらい頑張っていたのかは知りませんが、自分の力がどの程度のものか分かってよかった。トップではなくても割とうまくやってる方なんじゃないかと思います。 高専では電気電子工学をやってましたが、情報工学系に専攻を変えてよかった(研究室ではまた更に生命情報をやることになりますが……)。講義でシェル作ったりコンパイラ作ったり、OSいじったり、CPU作ったり……(フルスクラッチというわけではないけど……)独学では結構しんどいことのノウハウが得られてよかった。

あとは研究プロジェクトで頑張ったら声をかけられて研究の手伝いをさせてもらいました。これが研究室決めに大きな影響を与えた。まだどうなるか分かりませんががんばります。

頑張っていたからなのか分からないですが、休暇期間以外はずっと忙しくてゲームも読書も映画も手を付けている暇がないという感じでした。動いているときは割とメンタル的に平気なのでマグロとかと同じ原理なのかもしれない。

情報工学系の講義を最優先で取る都合、単位上限の関係で文系科目はあまり履修できませんでした。古典ラ・ギ語は比較言語学的な要素もあってかなり好きな講義ではあったのですが、単位計算を間違えて後期から取れなくなってしまったのが残念でした。あとは皆嫌いな某養卒論ですが(講義自体は僕も好きではない)、自分の考えを整理する場として上手く活用できたので悪くないという感じです(なんか選ばれたらしいし)。

オンライン講義の質については、情報工学系の講義を中心に受講した立場からではありますが、多くの講義に関して恩恵があったと思います(とくに機械学習とかは良かった)。ただ、講義室の前のほうで脇道に逸れたような質問をするとか、お気持ちについて議論をするとか、そういった対話を主軸とした形式はオンラインでは難しいなという感覚があった(ただ、編入生に会話する相手が居るかというのも難しいところ)。zoomではBORという機能があって、それを使って話せという講義もありましたが、用意された環境で会話したところでせいぜい様子見のキャッチボールで終わってしまうので、そういうのではないよなという。

traPに所属しました。編入生は珍しいけど、そもそもの在籍数が多いのでそんなに目立たなくてよかったです(オンラインで完結していたのも良かった)。SysAdという部内サービスを開発するグループに所属しました。WEBはそれまでほとんど開発したことが無かったので、変なプライドは持たずに下級生でも構わず教わっていた(その節はどうもでした)。一年で最低限のことはできるようになったので、これからも精進していきたい。でもやっぱりどうもコンテスト系は苦手です……

弊サークルはちょっとしたことでも人を褒める文化があってそれがとても良いと思います。自分も進捗や成果を報告して自己肯定感を適度に維持させてもらっている。凄い人も面白い人もいて、層が厚いのが良いですね。

あとは、traPで同じ18Bの人に認知してもらえたのも大きい。講義についても色々情報共有できて助かってた。

おわり?

なんかあんまりちゃんとしてないですが、ぼちぼち上手くやってます。今ままでは編入関連の記事だけ上げるつもりでしたが、アウトプットの場として何でもやる感じでペースを上げていきたい。

【東工大編入】単位認定結果

はじめに

皆さんどうですか,よろしくやってますか?

この手の記事は過去にも存在するとは思いますし,実際とてもお世話になりましたが,ちょくちょく情報が変わるので定期的に誰かがやる必要があると思います.のでやります.

この記事は2020/5/14に書かれていて,コロナの影響でかなりメチャクチャなことになっているので,時期とかの情報はあまり役に立たないかと思います.

注意:この記事は卒業の可否に関する話が含まれますが情報の正しさ(新しさ)を保証しません.今後要件とか変わるかもしれませんので自己責任で.

東工大の単位の仕組み

ここで単位認定の仕組みの話. この記事を読む人は編入したい人だと思うのでそこまで理解する必要はないと思います.まずは勉強してね.

www.titech.ac.jp

f:id:YumizSui:20200514202629p:plain

学修案内というのがあって,卒業要件や卒業に関わってきます.そのため,編入したらこれを頭に叩き込む必要があります(学習案内は年度によって異なり,2020年に3年次編入なら3年の入学年である2018年のものが適用される).

編入前から知っておく必要はあんまりないです(系の志望に多少関わるので後で記事にするかもしれませんが).

ここで細かい話を抜きに単位認定に関わる部分をまとめると,

  • 研究室配属(3年次終了まで)に必要な単位は110単位
  • 編入生は年48単位しか取れない
  • →最低でも62単位の認定がないと強制留年
  • それとは別に科目毎に必要な単位がある
  • 専門科目に必要な単位数などは系ごとに異なる

これがいわゆる留年するか否かの仕組みです.三年次に編入する学生はこれを満たすために,傾向として内部生よりも厳しいスケジュールを組む必要があります.理学院や数理・計算科学系が二年次編入という記載が意味するのは正確には専門科目の単位認定が行われないということっぽいです.

このように,三年次編入でも専攻を変えると留年の可能性が高くなるのは,系ごとに専門科目について独自の要件が定められているためです(厳しさもそれぞれ).

自分は電気電子→情報工学系だったので,場合によっては強制留年の可能性もありました.

それから,他系の科目を取るのは可能ですが,自分の系の専門科目の要件を満たせる範囲でという制約条件がつくので系の選び方は重要です.

単位認定結果

区分 科目 単位
文系教養科目 文系教養科目(100番台選択必修) 3
文系教養科目(100番台選択必修) 4
文系教養科目(100番台選択必修) 2
英語科目 英語第一~第八 8
第二外国語 ドイツ語初級1~4 4
ウェルネス科目 ウェルネス実習 1
生涯ウェルネス 1
理工系教養科目 微分積分第一・演習 2
線形代数学第一・演習 2
力学基礎1,2 2
電磁気学基礎1,2 2
無機化学基礎 1
有機化学基礎 1
量子化学基礎 1
化学熱力学基礎 1
微分積分学第二 2
線形代数学第二 2
物理学演習第二 1
コンピュータ・サイエンス第一,第二 2
専門科目(情報工学系) 情報工学 (22)
確率論・統計学 2
論理回路理論 2
アセンブリ言語 2
コンピュータ論理設計 3
システム制御 2
数値計算 2
システム解析 2
動的システム 2
問題解決と意思決定 2
手続き型プログラミング基礎 3
専門科目(他系) (7)
通信理論(情報通信) 2
離散時間システム 1
熱力学(機械) 2
計算機論理設計(情報通信) 2
合計 71

専門科目の認定が不安でしたが,制御工学の科目が情報工学系でもそれなりに開講されていたので必要最低限の単位が認定されました. という訳で強制留年は免れました.

以下,推測を多分に含みます.

教養科目とか

上の表で太字で書いているものはおそらく合格した時点で自動的に認定される科目です.ちなみに全部必修です.必修は他にも生命科学基礎第一1,2など幾つかあります(こいつのせいで受けたい講義が受けられないなどがある).

これは予想ですが,おそらく編入試験というのは理工系教養科目の単位認定するに値する成績であるかを評価するために行っている(という体)ため化学が試験科目に入っているのだと思います(特別入試は分からん).

細かい補足をすると,第二外国語を通年で取ると4単位に,体育を1年やるとウェルネスが2単位認定される傾向があるようです.また,電磁気科目,線形代数解析学などを高専でやっていると,線形代数学第二や微分積分学第二のような理工系教養科目として反映されるっぽいです(認定に使われた単位というのが載っていて,対応するのがこの辺しか無い.編入試験の結果で決まるという噂は少なくとも今年に関しては怪しいです).

単位認定の上限が一応決まってます. https://www.titech.ac.jp/enrolled/life/pdf/Hennyusei.pdf

専門科目

専門科目の認定は各系ごとに系主任によって行われます.系によって文化が違っていて,例年情報工学系では単位認定の交渉があります(今年はコロナの影響で決定済みのものが4/1日にメールで通知されました)が,系によっては認定結果のみ通知される場合もあるようです.基本的に,高専での1単位分が東工大で1単位分に相当するようです.

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この画像では,手続き型プログラミング基礎3単位を認めるために,高専の単位4単位が消費されています.一度認定に使われた単位を他所で使い回すことはできないので,交渉が可能であればどの単位と交換するか戦略を考える必要があります.また,科目名が同じでも内容が大きく乖離していると認められないのでシラバスを照らし合わせて吟味しましょう.

また,特に専攻を変える場合ですが,他系の専門科目に似たような科目がある場合,単位認定の申請を行うことができます(これは,自分でやらないと駄目です).

【2020/5/16追記】申し訳ありません,ワザップでした.どうやら他系の専門科目の認定は系主任が認めた場合のみ申請できるようです.必ず志望先の系の情報を確認してください.

結構時間がかかるらしく,今年は5/14に郵送されました.9単位分申請しましたが,名前が同じでも内容が微妙に違う単位が2単位あり,これは認定されませんでした(といっても申請することにペナルティはないのでちょっと違うくらいならやったほうが良いと思います).

おわりに

いかかでしたか?

今後の記事ですが成績開示結果,入学してからの所感などを予定しています.

それでは皆さんやっていきましょう.

【東工大編入】東工大編入に向けて勉強したこと、使った参考書

はじめに

挨拶

R2年度編入学試験、無事合格いたしました。応援したくださった方ありがとうございました。感無量です。
さて、今回は編入に向けて勉強したことを書きたいと思います。この記事は高専ではまあまあの成績だったけど東工大受けてみたい!という人向けに書きました。ただ、東工大には一切必要ない範囲の勉強(TOEICなど)も混じっているので、これと同じ勉強すれば受かるという考えはしないでください。やっても責任は取れません。これは絶対いらなかったな~なんて反省も書くのでそれを参考に他の体験記と照らし合わせてアップデートしてもらえたら幸いです。色々書いたら長くなってしまいましたので飛ばし飛ばし読んでください。
 
ちなみに当日の流れについてはこちらを参考にどうぞ

スペック

自分のスペックはこんな感じです
出身学校:小山高専 電気電子創造工学科
成績:80人中2~10位以内。あんまり覚えてない
他大学の受験:
資格:TOEIC 725
その他:
  • 赤点(60点以下)は一度も取ってない
  • 3年の統一学力試験では数学一問ミス、物理満点

併願について

東大は東工大の試験の難易度を危惧し、東大の勉強すれば東工大の勉強になるだろうと5年の初めに思って受けることにしました。全然違うのでそういう受け方は辞めましょうね? ただ、落ちて自分の足りないところ(とくに英語)を自覚できたので、無駄ではなかったです。
志望順は
東工大=東大>専攻科>農工大
でした。専攻科>農工大なのは、専攻科に進めば研究続けられるし、国際学会で発表すれば院に行った後スムーズに博士取れると聞いていたためです。農工大は専攻科の滑り止めです(専攻科は推薦入試の時点で既に定員埋まっていて何人取るのか分からなかった)(更にいうと電電科学科で受けた人全員受かった)。

勉強方針

自分の編入での勉強方針は、
  • とにかく全部やってみる
  • 暗記はしない
の2つでした。暗記はしないというのは結構うまく行ったと思いますが、全部やるなんてのは受験では非推奨だという結論が得られました。
 
とにかく全部やってみる
4年の最初から始めていたので、十分余裕を感じていました。実際はそんな余裕は無いのですが、当初は楽天的に考えていたので、過去問をほとんど確認せずに先人の体験記のおすすめにある参考書の全範囲解くということをしてました。
東工大の数学に複素関数フーリエ変換などは出ませんし、物理も材料力学や現代物理学は出ませんし、化学で高分子は出ません。が全部やりました。
受験のことを考えるならこれは本当に非推奨です。結局東大などの試験には役立ちましたが(今年は材料力学でヤング率が出たけど普通に解けた)、どの学校受けるにしても、出題傾向をちゃんとリストアップして効率よく勉強することをおすすめします。
 
暗記はしない
多くの人が暗記が苦手だと思いますが、自分はそれ以上に暗記が嫌いだったので、ほとんど暗記をしませんでした。
よく勘違いされますが、化学は勉強すればするほど暗記する事項が減っていく科目です。化学で暗記したのは反応に使われる試薬や触媒だけで、それらは東工大を受ける一週間前に覚えました。その程度で十分です。
英語も同様に、基本的な語彙さえ身につけてしまえば、あとは大丈夫です(金フレScore860level、速読英単語必修編など)。長文読解は、分からない単語を文脈から意味を推測する能力が求められる問題ですので、頻出する単語だけを覚えるように留めておき、他のところに力をいれましょう。
 
という感じで、
  • 過去問で傾向を把握して効率よく勉強する
  • 暗記する必要がないくらいちゃんと理解する
というのを基本方針にするのがおすすめです。当たり前といえば当たり前ですが。
 

勉強の流れ

おおよその勉強の流れです。
4年前期
化学と数学中心で、夏休みはほぼTOEIC対策に費やしました。
  • 数学
  • 物理
    • 基礎物理学演習Ⅰ
  • 化学
    • 化学の新研究
  • 英語
    • TOEIC(ライティング中心)
4年後期
物理、数学、化学をバランスよくやってました。この時期から有機化学に手を付け始めました。東工大は大学課程の物理化学も出るのですが、過去問をあまりちゃんと見てなかったのでそれに気がついたのは直前(5年の8月上旬あたり)でした。studyplusでの記録をはじめました。
  • 数学
  • 物理
    • 基礎物理学演習Ⅱ
    • 物理のエッセンス
    • 名門の森
  • 化学
  • 英語
    • TOEIC(リスニング中心)
春休み
この辺でTOEICの勉強が役に立たないことに気がつきました。本格的に英語をやり始めました。遅すぎです。
  • 数学
    • 演習大学院入試問題Ⅰ
  • 物理
    • 新・物理入門
    • 演習力学
  • 化学
    • 化学重要問題集
  • 英語
    • 英作文
    • 英文解釈
    • 英語長文
5年6月まで
卒研が忙しくなったため勉強量が落ちました。面接で卒研のこと話せたら良いよねってことで卒研を頑張ってしまい、勉強する時間が著しく減少しました。結果的に6月に研究会で発表でき、それについて面接で言えたのでいいですが…。あと、弊研究室に来たフランスからの留学生が研究会のついでに京都行きたい(研究会は滋賀で行われた)と言うので連れていきました。いい体験をしたと思いますが、今じゃねえ!って感じでした。卒研は担当の先生に受験が終わるまで待ってもらったほうが良いと思います(当たり前)。この時期にstudyplusを義務的にやるようになり、ストレス源になっていたので記録は辞めました。
  • 数学
    • 編入数学過去問特訓(2周目)
  • 物理
    • 新・物理学入門問題演習
  • 化学
  • 英語
    • 英作文
    • 英文解釈
    • 英語長文
本番まで
東大落ちて現実を知り、英語の勉強法を改善しました。過去問は正義です。全体的に過去問を解き、分からないことを補填していく感じでした(やったのは5~年分くらい)。大学課程の物理化学に初めて手を付けました(遅い)。

 

使った参考書とその評価はそれぞれの教科の項目で書きたいと思います。

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編入のためにこれだけノート使いました(ドーン)

TOEIC

TOEICの必要性

初めにTOEICについて言及しますが、東工大TOEICは一切必要ないです。結局東工大ではTOEICについて言及することはなかった(提出もできない)ので、あまり意味はありませんでした。意味がないことを知らなかったので勉強してました(馬鹿)。TOEICができるなら英語の問題も解けるようになるだろうなんて思ってましたが、そんなことはありませんので気をつけましょう。
一応、TOEICで身につけた文法力や語彙力も完全に無駄だったわけではないです。ただ、東工大の英語の試験は一般の東工大入試の問題とほぼ同じ形式で、長文読解や英作文など、TOEICとは求められる技能が大幅に異なるので、TOEICの知識をそのまま応用することはできないです。このことに気がついたのが5年に入ってからだったので、英語は人一倍出遅れていたと思います。
併願先で役に立ったり、入学後の英語の単位所得で使えたり、そもそも高専で単位認定されたりなどあると思うので、やるなら早めにやっておきましょう。自分のように4年になってからTOEICの勉強するのはちょっと遅いです。
 
まあ、せっかく勉強したので書きます。

スコア

4年の最初の時点では480点くらいだったと思います。弊高専弊科では毎年1回TOEIC IPを受ける授業があり、それが必修だったので、全く未経験というわけではないです。ただ、強制だったのでやる気もなく、キクタンで単語覚えるくらいしかしてませんでした。このとき勉強してたらもっと楽だったと思います。
4年 6月:520 L265 R255
4年 9月:685 L335 R350
4年12月:700 L325 R375
4年 3月:725 L440 R285
それぞれL440、R375が最高なので実質815ですね。という冗談はさておいて、ちゃんと勉強してたのは9月と3月のテストだけで、あとは受けるだけ受けたという感じです。3月のテストでは、解く順番変えると良いらしいという噂を実践したらライティング大コケしたという感じです。
最終は725でした。5年でも一回申し込みましたが、起床チャレンジ失敗して受けてないです。

勉強方法

TOEICで高得点を取るために、以下の記事を参考にしました(ちょうどやり始めようと思ったときにバズってた記事だったので)。
基本的に模試をベースにやっていました。一回解いて自分の現在地を確認し、徹底的に文法や語彙などで身についていないところを洗い出し、完璧にするという手法を取りました。
以下はライティングで点取るために最初にやるべきことです。
  • 文法を完璧にする
    • 何よりもまずこれだと思います。高専生は英語が出来ないというのはよく言われる話ですが、少なくとも自分はできてなかったです。高専の英語で良い点取れてるからと満足しないほうが良いですね。
  • 単語を覚える
    • 単語は文法と並行してやりましょう。必要な語彙は金フレで十分抑えることが出来ますので、それ以外の単語帳を増やすと逆に混乱するだけだと思います。
  • Part 5対策
    • 一番手っ取り早く得点に繋がりやすいです。金フレの人の黒い本がおすすめです。
    • Part 5を制すればPart6,7のスコアも自ずと上がります。
あとの細かい対策はありますが、以上ができればあとは自分で見えてくると思います。数をこなすだけでなく、模試で書かれている内容が全て理解できるようになるまで徹底的に調べ通すのを怠らないのが成長のマストです。
 
リスニングは3月までなかなか上がりませんでしたが、解答を見ないで内容把握できるようになるまで聞き返し、どうしても分からなくなったら文章見ながら聞き、完全に耳に馴染んだら音読するというように一問一問に力を入れるように模試を解いていたら一気に上がりました。基本的にリスニングが上がらないという人は質の伴った勉強量が少ないんだと思います(自分がそうだったので)。
 
色んな参考書に手を付けるより、一つの模試に今までの何倍も時間をかけた方が効果があるようです。短時間で少し点数を上げるテクニックはたくさんあると思いますが、質の高い勉強ほど効果を得られるものは無いです。やっていきましょう。
 

使った参考書

語彙

☆☆☆☆☆

これがないと話にならない。

Part 5対策

☆☆☆☆☆

700取ったときは直前にこれをやっただけでした。

 

文法

☆☆☆☆★

EverGreenとか色々ありますが、何かしら一冊持っておいたほうが良いです。辞書的な使い方をしてました。

 リスニング

☆☆☆☆★

 弊高専では発音に関する指導がなかったのでやりました(他は知らない)。リスニングが出来ない理由の一つはそもそも発音に対する認識が間違ってる可能性があるので先ずやりましょう。

 ☆☆☆☆☆

語彙に良し、リスニングに良しの優れもの。眠れない夜はよく聞いてた。CD別売りなのが憎たらしい。

 ☆☆★★★

 効果があるのか分からなかった。無いとも言い切れない。

 ☆☆★★★

 速読英単語があればいらない。速単の気分転換に聞いてた。

模試

 新形式対応している公式問題集は少なかったので色々試しました。以下の2つはPrime Readingで無料だったのでやりました。

☆☆☆☆☆

 表紙にもあるようにスコアが上がりやすいPartがあるよ的な役立つ情報が書いてあります。小手先の技術っぽいことも書いてある。一番最初にやるのが良いです。

☆☆☆☆★

こっちは周囲でなぜか周囲で評判が悪かったです(難易度設定が悪いとのこと)。やって損するものではないと思いますが。

数学

勉強方法

東工大の数学は120分という時間に対して問題数が少なく、簡単だと言われています。ただし部分点がないと噂されており、ミスったらその分合格が遠のきます。楽勝だからと怠れば痛い目を見ると思います。
数学は、まず高専の範囲の復習から初めましょう。編入だけだったら出ない範囲はやらなくていいです。編入数学徹底演習、編入数学過去問特訓はどちらも必須です。順番にやってください。
過去問特訓はいろいろな大学の応用問題が多いので、関係なさそうだなと思ったらこだわらないのも手です。もしよく分からなければ範囲のところは一度全部解いてみると良いでしょう。問題が解けてもなぜそうなるのかよく分かってないところがあれば、早めに潰しておいてください。
徹底演習はそこまで難しくない問題が多いですが、逆に言えばこれが解けないとまずいです。最初のうちは高専で習ってないことなどあって難しく感じるかもしれないですが、大したことないのでとりあえずやってみてください。
過去問特訓が完全に解ければ怖いものなしです、よっぽど自信があるなら別ですが、最低二週してください。あとは最後の一ヶ月程度を過去問に充てて慣らしていくのが良いと思います。
 

使った参考書

☆☆☆☆☆

 やりましょう。

☆☆☆☆☆

やりこみましょう。

 ☆☆☆☆★

☆4なのは 直前に線形代数の範囲をちょっとやっただけだから。こっちも十分使えると思います。

 ☆☆☆★★

結構難しくて面白かったが編入向けではない。知らない内容が出てきて混乱するだけかも。

物理

勉強方法

東工大東工大は例年力学、電磁気学、熱力学or波動と相場が決まっています。半端な対策をしてると普通に解けないと思います。出題範囲を万遍なく抑えておくだけでなく、受験物理特有の応用力が必要になります。
編入物理の特に困った点は、編入向けの問題集というのが存在しないことです。基礎物理学演習は幅広い範囲をカバーしていますが、問題のバリエーションは微妙なところですし、受験物理的な発展問題は載ってません。基礎的を固めるだけなら、基礎物理学演習とともに演習力学や電磁気学演習などを併用していくことで対応が可能です。
基礎ができたら応用を解くべきですが、完全に編入に使えるような問題集がないです。物理のエッセンスや名門の森もやっておくべきですが、微積分を用いないなど、やはり高校物理をベースにしているのが難点です。
自分がやった中でおすすめできるのは新物理入門です。大学入試で出てくるような応用問題が丁寧な解説とともに収録されています(微積分をちゃんと使ってます)。これは5年になってから解けばいいと思います。入試の問題形式に慣れるために使えます。

使った参考書

 ☆☆☆★★

やらないよりはやったほうが良い。

  ☆☆★★★

 電磁気はむしろこれじゃないほうが良い気がする。

 ☆☆☆★★

これもこれでって感じだけどさっきのよりはマシ。電気科だから分からん。

 ☆☆☆☆★

基礎を押さえるのに良いと思います。

 ☆☆☆☆★

 読み物として面白い。ただ熱力学、波動とかの内容は少なめ。

  ☆☆☆☆☆ 

これはマジでおすすめです。ただし熱力学、波動とかの内容が薄い。

  ☆☆☆★★ 

悪くはないけど高校範囲の内容なので。 復習とかに使おう。

 ☆☆☆★★ 

 同上。

  ☆☆☆☆★

 時間があるならやっておいたほうが良い。ただし高校範囲であることを忘れないよう。

  ☆☆☆☆★

 同上。

 

熱力学はマセマのとかやっておけば良いんじゃないですかね?

化学

勉強方法

東工大を受ける人にとって一番の鬼門となるのが化学だと思います。出題範囲が広く、明らかに習ってない有機化学や物理化学が出てくるので、化学があるから諦めるという人も多いです。化学はやれば取れる教科です。大学の物理化学が出てビビるかと思いますが、知ってれば解けます。一回解いたことあるだけで全然違います。むしろ高校範囲の問題の方が難しいです。有機化学はちょっと大変かもしれません。マクマリーは勉強するのには良いですが、演習を解いていく段階では演習有機化学というのが一番オススメです。化学は過去の体験談を見ると有用な問題集を紹介する人が少ないように感じましたが、問題を解いて雰囲気を掴むのは大事です。あとは、傾向把握して高分子など出ない範囲はバッサリ切り捨てましょう。
 

使った参考書

高校化学

  ☆☆☆☆☆ 

  必須だと思います。分厚いので適度に飛ばすべし。辞書的に使うべし。 

 

☆☆☆☆★

 高専で買わされたやつ。結構使える。答えが無くて苦しかったけど図書館に答えがあると気づいたのは使い終わった後。かなり幅広い問題が収録されてるので嫌でも化学アレルギーが治ると思います。

 ☆☆☆☆★

 セミナー化学より分量少なめ、どっちもやる必要はないかも。直前に使いやすいのはこっち。

有機化学

  ☆☆☆☆☆

みんな大好きマクマリー。最初に使おう。これだけで問題が解けるようになるわけではない。

 ☆☆☆☆☆

 あんまり使ってる人いないけど解説が分かりやすい。有機化学は暗記じゃない。ただし、反応の種類は少ないかもしれない。二週した。

  ☆☆☆☆★

上のやつだと過去問の有機化学に対応していない問題があった。もしかしたらこっちなら出てきてたかもしれない。直前にちょっとやっただけだが覚えることが多い印象がある。

  ☆☆☆★★

実際の医薬品の合成とか載ってて面白いんだけど受験向きではない。 

物理化学

  ☆☆☆☆★

あまり良い問題集ではないけど、過去問とこれだけで対応できたので…

 ☆☆☆☆★

 電子配置とか混成軌道についてわかりやすく説明してある。

 

英語

勉強方法

英語の対策は5年になってからはじめましたが、明らか自分が馬鹿なだけなのでそれで受かると思わないでください。なのであまり参考にならないかもしれませんが、短いなりにどんな対策をしていったか挙げていきます。
 
英語の対策は以下の5つを意識すると良いと思います。
  • 長文を素早く読み(雑ではなく)、全体の内容を把握できるようにする
  • 文脈から単語の意味を推測できるようにする
  • 構文解釈をして正しい和訳ができるようにする
  • 日本語の文に対する自然な英語表現をかけるようにする
  • 起承転結のしっかりした自由英作文が書けるようにする。
長文問題は、直前に東工大の過去問を全部やりました。期間が短かったのであまり質の高い対策はできませんでしたが、解くためのマニュアルのようなものを自分向けに作っていくことで、いきなり現れる大量の英単語に圧倒されるということはなくなりました。
自分の場合、マニュアルはこんな感じです。
  1. ページ全部めくって何ページの英文か確認する
    • このとき短い方の問題から解きはじめる。
  2. 訳せない英語、重要そうな英語はチェックする
  3. 先に問を読む
    • 人物名、固有名詞をチェックする。
    • 長文で何が書かれているか、特徴的な名詞をいくつか確認する。
    • 和訳問題を読み、知らない表現、単語があれば覚える
    • 英訳問題を読み、訳せない表現、単語があれば覚える
  4. 読み始める。
    • わからない単語はチェックする
      • 文脈から何となく推測する
      • 分からなければ速やかに進む
    • 英訳や和訳と関係ありそうな表現があれば書き出しておく。
    • 余裕があれば段落ごとに内容を要約してメモする
  5. 解く
人によってやり方は違うと思いますが、先に問を読むことで、最後に問題を解くときに一々長文に戻って読み直すという手間が減らせるなどあります。
 
それから英文法や英文読解の力を身につけるのに、スタディサプリのトップorハイレベル英語のコースを受けておくと良いです(有料ですが)。8月に入ってから最後の仕上げとしてやりましたが、大学入試の難問を取り上げて解説しているので非常に良かったです。動画で教えてくれるので4年のうちからやっておくと良いと思います。ただし、文法など基礎が身についてない状態でトップレベルの講座を受けても効果が薄くなると思います。
英作文はドラゴンイングリッシュと竹岡広信の英作文をやってました。ドラゴンイングリッシュはコンパクトに纏まっているので直前に何週かしておくと良いです。

使った参考書

語彙

 ☆☆☆☆★

DUO 3.0

DUO 3.0

Amazon

文章自体を覚えてしまって語彙の方は身につかなかった。ただ、いろいろな表現を記憶に引っ掛けることができたのは良かったと思う。

長文

☆☆☆☆☆

必須ですよね。逆に早めにやりすぎて全部やってしまわないように気をつけましょう。

 ☆☆☆★★

 この本自体は有用。東工大はこの手の長文とは傾向が異なるので効率的ではないかも

精読

 ☆☆☆☆☆

短いのでやるといい。簡単に感じるかもしれない。

  ☆☆☆★★

難しくて最後まで読みきれなかった。内容的にはスタディサプリの読解の方でも対応できると思う。今後も使っていきたい本ではある。 

英作文

 ☆☆☆☆☆

 必須。試験直前に何周もした。

   ☆☆☆☆☆

ドラゴンイングリッシュよりも色々なことが書いてある。ちょっと時間かかるかもしれないので早めにやっておくと良い。 

 

おわりに

 
編入対策としては無駄の多い勉強方法だったので、反面教師として活かせるように駄目だなと思った部分は隠さず書きました。
あとやってはいけないのが、一人で解決しようとすることですね。自分は学校の先生や友達にほとんど頼りませんでした(スタプラの友人に何回か助けてもらったぐらいです)。授業態度が悪かったこともあり、先生に聞くのが気まずかったからです。自分で考えるのは良いことですが、聞かないで分からないままになるくらいなら、恥を捨てて聞いた方が絶対後悔しないです。もし編入受験する友人がいればそういう人たちでLINEグループとか作ったほうが相互作用的にうまくいくんじゃないかと思います。
 
もし、編入試験は過去問を最初に見て勉強方針を定めるのが大切(当たり前)ということが伝えられたならこの記事の目的は果たしたも同然です。
 
もし来年以降受ける方、気になることがあればTwitterなどで聞いてください。学校生活についての質問なんかでも構いません。
 
近いうちにもう一つ記事上げたいと思います。
ダラダラと長い記事になってしまいましたが、お付き合いいただきどうもありがとうございました。
 

【東工大編入】R2年度東工大編入体験記

 

東京工業大学のR2年度編入試験を受けました(8/26現時点ではまだ合否は不明です)(合格しました)。とりあえず試験前~本番の話だけ書いておきます。
 
 

試験前日

 最初の敵は睡眠でした。
自分はとにかく決まった時間に寝て起きるというのが苦手です。どんなに前の日に規則正しく寝ても、夜眠れなくなる確率バグが発生することがあり、それを睡眠チャレンジなんて呼んでました。一回バグると生活リズムを治すまでに一週間程度要するため、東工大の前に受けた、高専専攻科や農工大の試験の前日も全く眠れないまま挑みました。東工大にこんな最低のコンディションで臨めば返り討ちにされるだろうことは目に見えていたので、本番前一週間はとにかく早めに寝ることで、バグの影響を軽減することにしました。
 
しかしその努力も虚しく、二日前の夜は一睡もすることができなかったため、試験前日は睡眠時間ゼロで東京に向かいました。前日は眠すぎて全く勉強できませんでしたが、仮眠をとったら眠れなくなることは明白だったので、起きていることだけに全意識を集中させていました。
結果的には、9時から6時まで眠ることができました。奇跡としか思えず、この時点で半分くらい勝った気持ちになりました。
 
これから受験する方に伝えたいのは、もし精神的、身体的に少しでも不安があれば、勇気を出して病院に行きましょうということです。受験に関わらず言えることではありますが。自分は睡眠の質も、精神もボロボロだったにも関わらず、受験が終わったあとに病院に行くことにしました。今思えば受験前の精神状態はナシよりのナシでしたが、適当な理由をこじつけて行こうとしませんでした。こういう馬鹿にならないようしましょう。
 
因みに、宿泊場所は大井町駅の東京バニアンホテルです。東工大の近くは宿泊地がないのである程度離れたところから行くことになります。他のところがどうかは分かりませんが、大井町駅から大岡山駅は朝でも普通に座れるくらいには空いていたので、宿泊地としては十分でした。ホテルは好みによると思いますが、エアコンがちゃんと効くところにしましょう。
 

試験一日目

 

数学(120分)

 
東工大の数学は120分という長時間に対して問題数は少なく、難易度もそこまで高くはないのでしっかり取りましょう。逆に部分点がないのでここでミスったら落ちるくらいのつもりで挑みましょう。
 
問題内容と出来ですが
  1. 連立方程式
  • 毎年出てるような場合分けするやつです。
  • 簡単でした
  1. 3次正方行列の対角化
  • 一問目は普通の対角化。簡単。
  • 二問目は2つの行列A,Bどちらも対角行列にできるような対角化行列を求めるような問題でした。ABの対角化行列がそうなる気がしました。途中で数字を書き間違えて手間取りました。答えは合ってると思います。どうしてそうなるのかという説明は書きましたが、いまいち証明になってないです。
  1. 極値問題
  • ヘッシアンが使えない&ラグランジュの未定乗数法使う&定数の値によって場合分けをするというイヤラシイ問題でした。(解き直したらヘッシアン使えました。最初から全く見当外れでした、悔しいです。9/1)その時は完璧に書いて合ってたつもりでしたが、途中の論証で間違えて場合分けの半分間違えました。代入すればすぐ分かることなのに論証を厳密にすることばかり考えてました。ちゃんと確かめしましょう。
  1. 積分
  • 領域を正しく設定しさえすれば簡単な積分計算で求まるものでした。
 
当日は絶対10割行けたくらいの気持ちでいました。実際は間違いがあったわけですが、その後の試験のモチベーションには繋がったのでまあ良いでしょう。減点の度合いにも依りますが、7割くらいでしょうか。
 

物理(90)

  1. 剛体、慣性モーメント、単振動など
  • そんなに難しくないと思いますが、問われていることと違うことを書いているのに気づいて最後の数分で直しました。10
  1. 電磁気
  • 電場、磁場、電気回路と、電磁気の総集編みたいな感じでした。有限円筒で、無限じゃないことにビビって変な間違いをしました(実際はそんなに影響なかった)。それから電場のエネルギーという言葉が意味しているものが分からず電位を求めてしまいましたが多分違うと思います。全体的に変な問題が多く、全部解いたけど合ってる確証はない感じでした。7
  1. 熱力学
  • 簡単だと思います。与えられた文字以外を勝手に使いそうになりました。10
 
7割くらいは取れたと信じたいです。
 

化学(90)

 
  1. 無機化学
  • 高校範囲ですが一個分からず、それが原因で芋づる式に間違えたっぽいです。
  1. 難溶性塩
  • 高校範囲で簡単なはずですが、変な間違いをいくつかしました。
  1. 熱力学
  • ヘルムホルツの自由エネルギーをど忘れして新しい式を生み出しました。
  1. 量子力学
  • 水素原子のスペクトルについての問題が出ました。
  • 直前に同じく東工大受けた友人に聞いてたおかげで解けました(物理化学に手を付けたのが1週間前で、参考書持ってない上に学校の図書館がずっと閉まってた)。
  • それから、量子力学で存在確率が最大となる電子の半径を求めるような問題が出ましたが、これだけは全く何も書けませんでした。
  1. Sn1、Sn2置換反応に関する語句問題、アルケンのsyn付加、anti付加による立体構造について。
  • 簡単でした。
  1. 芳香族の安定な立体配座を問う問題、ジアゾ化によるメチルオレンジの生成等。
  • cis-デカリンの立体配座が分からず、とりあえず舟型をつなげて濁しました(解答にイス型を2つ繋げたと間違えて書いたことに後で気づいて更に恥ずかしいことに)。
  • ジアゾ化は最初の反応以外間違えました。メチルオレンジが酸性、塩基性で構造が変わるのは知っていましたが、なぜか塩基性で無色になると思って(それはフェノールフタレインだし酸性下)ジアゾ基をぶっ壊しました。
 
思ったより出来ませんでした。問1などは間違えるような問題ではないはずなので悔しいです。6割行けば嬉しいです。
 

二日目

一日目は快眠できましたが、二日目は10時にベッドに入って眠れたのが3時とかでした。 眠れないから起きて勉強し始めるというようなことをしないようにしました。3時でも眠れただけマシだし、もし眠れたら英語の結果が上がってたのかと言われたらそういうことでもないとも思います。

英語(90)

 
  1. 子供が魔法的なものを信じること、成長するにつれてどのようにそれが変遷していくか的な話
  • 例年通りの比較的長い文でした(噂のH31年度の問題を自分は見たことないので知りませんが)。文章は分かりやすかったですが、内容問題の選択肢で肝心な部分の意味がわからず選択肢が絞りきれないことがありました。
  • 英作文が長い方にあって焦りました(学部の過去問しか解いてないので普通なのを知らないだけかもしれないですが)。内容は、子供の頃の”magical thinking”について説明せよみたいな感じです。全部埋めましたが、焦って滅茶苦茶な文章を書いてしまったので、かなり減点を食らっていると思います。
  1. 有名な逸話「カンガルー語源は『知らない』」の真相
  • 本文をあまり読まなくても答えられる問題で、選択肢の語彙や熟語表現が自分には分かりませんでした。
  • 知ってる話だったので比較的に楽に読めました。(それと、どこかで見たことある気がしましたが、正体は早稲田大学の過去問でした。Captain Cookが出てくる長文があったのでそれと勘違いしてたっぽいです。)
 
全体的に英文自体は読みやすかったです。和訳、英訳は簡単で、英訳は並び替えなのでやさしいです。選択問題は語彙がわからないとどうしようもなく、地力が出てしまったのだと思います
解く順番は、ざっと目を通して二問目からって感じです。
半分取れてたら良いですが…
 

面接

情報工学科は面接官が三人でした。厳格な雰囲気はなく、話を聞いてくれている感がちゃんとあり、話しやすかったです。
以下、聞かれたことと答えたことです。
  • 電気電子
  • 何を学んでいた?そのなかで何が得意、苦手か
  • 制御工学コース。ハードというよりはソフト寄り
  • 将来的にそういう方面で社会に貢献したい。そう思ったのは研究でデータ解析をやってその面白さを感じたから。
  • 研究内容
  • IoT機器の識別手法の考案。以下省略
  • その手法の既存のものと比べて優れている点
  • ややこしいので略。ちゃんと答えた
  • 他研究について細かいこと
  • 使用言語でpython使ったことを話した
  • 他にできること
  • 3DCGが好きでそれ系のこと。プラットフォームを聞かれたのでUnity、UnityではC#使ってると答えた。できる言語はpythonC#しか言ってないのでそれ以外が出来ないことになってたら困る(変に謙遜するとこういうことが起きる)。
  • 将来的にどんなことをしたいか
  • できれば研究がしたいので博士取りたい的なことを言った。
 
終わったあとは結構言いたいこと言えたと思ったけど、言語の話など、もしかしたら齟齬があるかもしれない。
それから、試験結果、行きたい研究室などを聞かれてなかったので、ダメだったかもしれないという説がある。
 
気にしても無駄なので合格発表まで、受験から開放された余生を過ごしたいと思います。
 
後日どういう勉強をしたかは記事にします(しました)。
もし質問があればTwitter等で遠慮なく聞いてください。